中京競馬場芝2200mの特徴と傾向まとめ｜攻略法も一挙公開

今回紹介するコースは中京芝2200mです。中京競馬場には芝2000mで行うレースもあり、それに比べ年間施工回数は少ないですが毎年必ずこの2200mコースを使用してレースは行われています。ぜひレースが施工された際はこの記事を参考に馬券を予想して見てください。

データを制するものは馬券を制す！

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中京競馬場芝2200mの概要・特徴

はじめに、中京競馬場芝2200mのコースの概要や特徴、レコードタイムや平均タイムについて解説していきます。

コース概要

スタート地点は4コーナーのポケット。正面スタンド前の直線を存分に使って第1コーナーに入ります。第1〜2コーナーから緩い上り坂が始まり、向こう正面の真ん中あたり残り1080m付近まで続きます。その後は緩い下り坂が始まり、スパイラルカーブが採用された第3〜4コーナーに向かっていきます。

スパイラルカーブとはコーナーの入り口から出口にかけて半径が短くなるコーナーで、スピードが落ちにくいコーナーと言われている

最後の直線は、ゴールまで残り340m地点から240m地点にかけて設けられている高低差2.0m、勾配2%の急坂を登り、残り240mはほぼ平坦の直線を駆け抜けてゴールです。この急坂は中山競馬場の急坂に次ぐ急な傾斜のため、スタミナと共にパワーも求められるコースとなっています。

レコードタイム

中京芝2200m	タイム	性齢	馬名	記録年月日
2歳レコード	–	–	–	–
3歳以上レコード	2:09.0	牡5	プリマヴィスタ	2022年5月8日

3歳レコードを持っているプリマヴィスタは、三方々原ステークスでレコードタイムを記録。道中は8番手でレースを進め徐々に進出、8番人気ながら上がり最速の脚を使い見事レコード勝ちをおさめました。

2歳レコードについては2歳戦が行われいないためレコードタイムはありません。

平均タイムとラップタイム

クラス	タイム	前３F	後３F	後/前
新馬	–	–	–	–
未勝利	2:15.5	37.6	36.8	98
1勝	2:14.3	37.2	36.2	97
2勝	2:13.4	36.9	36.1	98
3勝	2:12.7	36.9	35.7	97
OP・重賞	2:12.5	36.5	36.4	100

第1〜2コーナーから長い上り坂が続くため、やはりレース前半に時計がかかっている傾向にあります。OP・重賞クラスになると力がある馬が多く出走するためか、前後半のタイム差が縮まっています。新馬戦については開催されていないためタイムの計測はありません。

中京競馬場芝2000mで行われる重賞レース一覧

当該コースで行われる重賞はありません。

通常京都競馬場で行われる日経新春杯（GⅡ）は京都競馬場の改装工事に伴い、2023年は中京競馬場で行われました。

中京競馬場芝2200mの傾向データ

ここからは、各項目別に傾向とデータを解説していきます。馬券の予想に直結するポイントになりますので、ぜひ予想に役立ててください。

人気別

人気	勝率	連対	複勝	単回	複回
1	34.2	55.6	67.5	79	87
2	17.9	40.2	52.1	68	72
3	16.2	32.5	45.3	90	83
4	6.8	20.5	35.0	57	81
5	7.8	15.5	29.3	90	78
6	5.2	8.6	22.4	87	82
7	6.1	9.6	13.2	143	64
8	2.7	5.5	17.3	91	106
9	1.0	7.9	9.9	46	79
10〜	0.8	1.8	3.4	56	47

人気順にみると、1〜3番人気馬が好成績を残しています。4〜5番人気馬についても複勝率が比較的高く、このデータから中京芝2200mコースは荒れにくく、非常に固い決着になることが多いということが読み取れます。

枠順別

枠	勝率	連対	複勝	単回	複回
1	10.5	19.0	25.7	73.0	51.0
2	10.2	18.5	27.8	94.2	73.7
3	9.5	19.8	28.4	67.7	106.0
4	12.6	22.7	31.1	87.2	71.2
5	10.2	18.0	26.6	54.9	63.8
6	5.7	17.1	25.0	136.7	98.6
7	4.5	11.5	20.4	26.2	58.7
8	7.8	13.8	23.4	77.8	63.5

枠順別にみると4枠が最も好成績で、1・2・5枠がそれに次ぐ成績となっています。3枠もどちらかというと成績は残している数値と言えるので、中京芝2000mと同様、内枠が有利なコースということがデータから読み取れます。

脚質別

脚質	勝率	連対	複勝	単回	複回
逃げ	10.1	20.2	34.3	115.6	90.7
先行	10.8	24.1	33.9	70.4	93.8
差し	11.4	18.2	27.3	100.5	75.0
追込	3.2	8.3	13.3	46.6	44.9

脚質別にみると逃げ・先行・差し馬が似た成績となっていて勝率は大きな差はありません。強いてあげるのであれば逃げ・先行馬の複勝率が差し馬に比べると好成績ということでしょう。追込脚質の馬はこのコースでは苦戦傾向にあります。

血統別

血統	勝率	連対	複勝	単回	複回
ディープインパクト	14.3	22.9	31.4	58.0	63.1
ハーツクライ	10.5	22.1	29.1	135.1	115.1
エピファネイア	17.4	30.4	39.1	180.7	111.7
ルーラーシップ	10.1	20.3	29.0	95.7	103.0
キングカメハメハ	15.9	20.5	31.8	80.7	65.0
オルフェーヴル	13.8	27.6	37.9	151.4	103.4
スクリーンヒーロー	19.0	23.8	33.3	208.6	79.8
ロードカナロア	12.0	32.0	48.0	43.2	89.2
キズナ	6.3	14.6	27.1	60.4	71.5
ハービンジャー	5.2	10.3	20.7	20.0	58.3

血統別にみると、勝利数ではディープインパクト産駒が一番ですが、安定した成績を残しているのはスクリーンヒーロー、エピファネイア、オルフェーブル産駒です。他の血統に比べて勝率や連対率などが高いだけでなく、単勝・複勝回収率も申し分ないため、多少人気がなくても馬券に絡んでいるということがこのデータから読み取れます。

父系統別

父系統	勝率	連対	複勝	単回	複回
サンデーサイレンス系	8.6	16.2	24.5	80	76
ノーザンダンサー系	4.2	12.7	21.1	46	78
ミスタープロスペクター系	8.8	17.6	27.0	78	85
ロベルト系	13.8	24.8	31.2	117	93
ナスルーラ系	4.5	11.4	13.6	64	70
ヘイロー系	0.0	0.0	0.0	0	0
エクリプス系	0.0	16.0	32.0	0	91

父系統別でみるとロベルト系、ミスタープロスペクター系が好成績です。特にロベルト系はダントツの成績を残しているため、父系統まで遡って馬券を予想する方はぜひロベルト系に注目してください。

パワフルな走りが特徴的なロベルト系。血統別で紹介したスクリーンヒーロー、エピファネイアもロベルト系です。

騎手別

騎手名	勝率	連対	複勝	単回	複回
川田　将雅	42.5	60.0	70.0	102.5	88.8
松山　弘平	12.5	16.7	27.1	95.0	51.7
福永　祐一	13.9	30.6	47.2	35.8	84.7
藤岡　康太	11.8	35.3	44.1	181.5	126.2
吉田　隼人	12.9	22.6	29.0	143.9	89.0
岩田　望来	7.9	21.1	23.7	67.4	47.9
武　豊	13.6	22.7	36.4	34.5	108.6
富田　暁	13.0	17.4	17.4	80.0	48.7
松若　風馬	6.9	24.1	27.6	88.6	156.6
坂井　瑠星	9.1	22.7	36.4	33.6	118.2

騎手別にみると川田将雅騎手がダントツの成績です。川田騎手の成績が圧倒的なのでどの騎手も霞んで見えてしまいますね。

調教師別

調教師名	勝率	連対	複勝	単回	複回
友道　康夫	27.0	54.1	56.8	93.8	105.1
中内田　充正	42.9	57.1	71.4	97.9	112.1
矢作　芳人	11.9	21.4	35.7	171.2	113.1
池江　泰寿	16.7	41.7	54.2	69.2	112.9
須貝　尚介	17.4	34.8	43.5	61.3	75.7
堀　宣行	23.5	35.3	41.2	186.5	132.9
杉山　晴紀	15.0	30.0	50.0	143.0	108.5
本田　優	15.8	26.3	31.6	92.6	64.2
佐々木　晶三	20.0	33.3	33.3	224.0	92.0
音無　秀孝	15.0	20.0	25.0	91.0	38.5

調教師別にみると中内田調教師の成績が目立ちます。次いで友道調教師、堀調教師が挙げられます。中内田調教師については複勝率が71%と、予想をする際は安心して馬券に組み込めそうです。

厩舎別

厩舎	勝率	連対	複勝	単回	複回
美浦	5.7	9.6	15.7	82	71
栗東	9.0	18.4	27.3	78	82

厩舎別にみると栗東所属の厩舎が単勝回収率を除くほぼ全ての項目で美浦所属厩舎よりも好成績です。馬券を買う際は栗東所属厩舎の馬に注目です。

中京競馬場芝2200mの傾向・データまとめ

ここまで、これまでの傾向とデータを項目別に解説していきました。

それら項目のポイントを1つの表にまとめましたのでご覧ください。

傾向・データをまとめると上記のようになりました。次の章からはこれらを踏まえた馬券攻略法を解説していきます。

中京競馬場芝2200m｜の攻略方法

ここからは、先ほど解説した傾向とデータをもとに中京芝2200mにおける馬券の攻略方法を解説していきます。

データから見るここが買い

馬・騎手・調教師の3つの項目に分けて、攻略方法を解説していきます。

この馬が買い

この中京芝2200mコースでは、脚質ごとの有利不利は追い込み馬が苦戦しているということ以外、他の脚質に大きな差はありません。枠順の有利不利についても、1・2・3・4・5枠が好成績となっていて、軸馬を絞ることが難しい場合があるかも知れません。

このことから、買いの馬は脚質や枠順よりも、血統で選ぶのがベターと言えるでしょう。そこで注目したいのは、ロベルト系のスクリーンヒーローやエピファネイア産駒です。まだデータには表れていない、ここ最近の新しいロベルト系を挙げると、親にスクリーンヒーローを持つ、モーリス産駒も注目したい血統となっています。

内枠に入ったロベルト系（スクリーンヒーロー、エピファネイア、モーリス産駒）は注目！

この騎手が買い

間違いなく外せない騎手は川田将雅騎手です。残している数字だけを見ても充分すぎるほどの成績を残していますが、特に中内田調教師が管理する馬に騎乗した際は抜群の成績を残していて、安心して軸として選ぶことができます。また、この中内田調教師とのタッグを組んだ際の好成績は、中京芝2000mでも同様のため、同じく注目が必要です。

少しだけ大きな配当を狙いたい場合は、藤岡康太、吉田隼人騎手がオススメです。勝率が際立って高いという訳ではないですが、連対率、複勝率では高い数字を残していて、それに伴って馬券回収率も好成績となっています。多少の人気薄でも、藤岡康太騎手と吉田隼人騎手はチェックしておいて損はないかも知れません。

川田騎手は軸に最適！穴を狙うなら藤岡康太、吉田隼人騎手を狙おう！

この調教師が買い

買いの調教師は中内田調教師です。データ上での勝利数は友道調教師よりも少ないですが、全ての項目において中内田調教師の方が好成績を残しています。また、買いの騎手の項目でも解説したとおり、川田将雅騎手とタッグを組んだ場合は、軸馬の筆頭候補として挙げられるほど相性が良いため、同様の成績を残している中京芝2000mと併せて要チェックです。

中内田調教師は鉄板！川田将雅騎手との相性も抜群！

データから見るここが割引

追込脚質の馬は苦戦傾向にある

傾向・データの章でまとめたとおり、追込脚質の馬は苦戦傾向にあります。その他、逃げ・先行・差し脚質の馬に大きな成績の差はありませんので、もし気になっている馬が追込脚質だった場合は本命とするのではなく、相手として選ぶのが得策かもしれません。

追込馬は素直に割引しよう！

データの裏を狙う

今回データの裏を狙うべき材料はズバリ、追込馬です。つい先ほど追込馬は割引と解説したばかりですが、たとえスローペースで逃げ・先行馬が有利と思われる展開であっても出走する逃げ・先行馬の能力がそこまで高くない場合、能力の高い追込馬に簡単に負ける可能性があります。

2200mという中長距離コースのため、前でレースを進める馬よりも後ろに控えて全体を見渡せる後方にいる馬が有利であることや、最後の直線の距離が長く後方からの追い込みが届きやすいことから、出走する馬の力関係も勘案して追込馬にも注目しましょう。

データ的に追込馬は苦戦しているが、出走する馬の力関係に注目して取捨選択をしよう！

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

雨天時の馬場状態や、開催後半ではコース内側が荒れてくるため、向こう正面の長く続く緩い上り坂や、ゴール手前の急坂もあることから、2200mで本来必要とされる以上のスタミナが要求されることが予想されます。

当日の馬場状態を確認し、荒れてるな…と感じる場合はステイヤー(長距離)が得意な馬やその産駒を狙ってみると好走するかもしれません。逆にこれまで2200mを問題なく走ってきている馬やステイヤー気質の種牡馬産駒ではない場合はたとえ人気馬でも注意が必要です。

予想の取捨選択や、高額配当に近づけるため、しっかりポイントを押さえましょう！

中京競馬場芝2200mまとめ

ここまで、傾向とデータ、そこから導き出される攻略法を解説してきました。改めてまとめます。

ぜひ、この記事を馬券の予想のお供にしてみてください！

それでは、よき競馬ライフを！　

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参考文献

• JRA公式HP
• JRA-VAN公式HP

中京競馬場コース一覧

芝1200m	芝1300m	芝1400m	芝1600m
芝2000m	芝2200m	芝3000m	ダート1200m
ダート1400m	ダート1800m	ダート1900m	ダート2500m