新潟競馬場芝2200ｍの特徴と傾向まとめ―攻略法も一挙公開

今回紹介するのは、新潟競馬場芝2200ｍの特徴と傾向です。

重賞戦は行われていないコースですが、2023年からオープン特別の新潟牝馬ステークスがリステッド競走に格上げ。開催時期的にもＧＩエリザベス女王杯のステップ競走と位置づけとなり、ファンの注目度がアップする舞台になります。

データや傾向を調べてみると、逃げ馬を狙い続けるのがプラス収支の近道。ただ、条件によっては少し割り引いて考える必要もあるので、そのあたりも解説していきます。

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新潟競馬場芝2200mの概要・特徴

新潟競馬場芝2200ｍのコース概要や特徴は以下の通りです。

コース概要

新潟競馬場は東京、中京競馬場と同じく左回りの競馬場です。芝2200ｍはスタンド前からスタート。外回りコースの４コーナーと内回りコースが合流する地点よりも、やや左側からとなります。

１コーナーまでの直線は636ｍ。各馬がそれぞれのポジションを固めるためには十分な距離があります。１、２コーナーから向正面、内回りコースを使ってスパイラルカーブの３、４コーナーを走り抜けていきます。

最後の直線は359ｍ。外回りの659ｍよりは短いですが、中山競馬場の310ｍを上回る新潟特有の長い直線は、ゴールまで目の離せない攻防を演出します。

レコードタイム

新潟芝2200ｍのレコードタイムは以下の通りです。

新潟芝2200m	タイム	性齢	馬名	記録年月日
3歳以上レコード	2:10.8	牡３	ダブルフラット	2018年８月５日

３歳以上のレコードは2018年にダブルフラットが500万下特別でマークしています。前走のＧⅢ青葉賞でしんがり負け。ダービー出走の夢が破れ、自己条件に戻っての快走劇でしたが、その後の競走生活は白星に恵まれませんでした。なお、新潟芝2200ｍで２歳戦は行われていません。

新潟競馬場以外の３歳以上芝2200レコード

競馬場	タイム	性齢	馬名	記録年月日
中山競馬場	2:10.1	牡３	コスモバルク	2004年９月19日
中京競馬場	2:09.0	牡５	プリマヴィスタ	2022年５月８日
京都競馬場	2:09.7	牡４	ネプチュナイト	2019年４月21日
阪神競馬場	2:09.7	牡４	タイトルホルダー	2022年６月26日

芝2200ｍは国内で新潟の他、中山、中京、京都、阪神競馬場で設定。新潟のレコードタイムは５場の中で最も低条件のクラスでマークされたもので、タイムも最も遅い記録となっています（2023年５月現在）

平均タイムとラップ

新潟競馬場芝2200ｍの過去５年間の平均タイムとラップを見てみましょう。

格	R数	タイム	前3F	後3F	後/前
未勝利	13	2:14.8	37.2	36.9	99
1勝	22	2:14:9	37.3	36.5	98
2勝	５	2:12:4	36.5	36.4	100
3勝	５	2:13.9	37.0	35.9	97
ＯＰ	３	2:15:0	37.5	36.1	96

クラスによって傾向が分かれています。未勝利と２勝クラスは平均寄りで流れていますが、１・３勝クラスとオープンはスローペースの傾向になっています。

オープン競走の３レース分データは、2020年に創設された新潟牝馬ステークスの2022年までのデータです。同レースは2023年からリステッド競走に格上げされ注目度もアップ。スローで流れやすい傾向を覚えておいてください。

新潟競馬場芝2200ｍで行われる重賞レース一覧

新潟競馬場芝2200ｍで重賞は行われていませんが、オープン競走は前の項目で触れた新潟牝馬ステークスが2020年から毎年10月に行われています。

2023年にはリステッド競走に格上げ。同レースの１カ月後には牝馬の大一番、ＧＩエリザベス女王杯が控えており、そのステップとしての位置づけになる重要な一戦となります。

新潟競馬場芝2200ｍの傾向データ

ここからは新潟競馬場芝2200ｍ過去５年間のデータを紹介します。

８項目にわたって分析しているので、馬券の参考にしてください。

人気別

人気	勝率	連対	複勝	単回	複回
1	37.5	64.6	68.8	95	89
2	14.6	27.1	50.0	47	71
3	10.4	20.8	33.3	62	58
4	6.3	18.8	31.3	37	62
5	6.3	8.3	20.8	56	53
6	8.3	14.6	20.8	154	85
7	2.1	6.3	20.8	26	97
8	6.5	13.0	19.6	226	123
9	2.3	9.1	11.4	58	82
10~	2.2	5.1	6.7	173	93

１、２番人気の成績が安定。３番人気も複勝率が33%ありますから及第点と言えるでしょう。上位人気に信頼を置いてよさそうですが、波乱の決着となるケースも多く、６、８番人気の単勝回収率がプラス。そして10番人気以下の単勝回収率も173%で、超人気薄を買い続けると儲かるという結果が出ています。

新潟競馬場芝2200ｍの予想は、本命サイドにするか大穴を狙うのか、どちらかに徹底していくのがいいかもしれません。

枠順別

枠	勝率	連対	複勝	単回	複回
1	6.9	13.8	24.1	166	120
2	8.5	18.6	25.4	194	109
3	6.5	14.5	24.2	83	61
4	9.9	16.9	25.4	51	50
5	9.0	15.4	20.5	193	115
6	7.1	15.3	23.5	58	78
7	6.3	13.7	24.2	109	83
8	10.4	18.8	24.0	67	71

４、８枠の好走が目立ちます。それでも内、外の偏りは見られません。単勝回収率を見ると１、２、５枠が波乱の目となっているようですが、基本的に枠による有利不利は考えなくていいでしょう。

脚質別

脚質	勝率	連対	複勝	単回	複回
逃げ	15.7	27.5	31.4	382	153
先行	11.6	21.3	34.8	68	89
差し	7.9	15.3	23.3	81	80
追込	2.3	6.4	9.9	113	63

逃げ馬優勢の傾向がハッキリしています。単勝回収率は382%もあるので、人気薄の激走パターンも多いということ。先行馬も勝率は良いので、前々で動ける馬を狙うのが新潟競馬場芝2200ｍ予想の王道と言えそうです。追い込み馬は苦戦しているものの、単勝回収率は100%を超えています。

ハイペースで流れる可能性が高いなどで、後方待機組の台頭を予感した時はマークしてください。

種牡馬別

種牡馬	勝率	連対	複勝	単回	複回
マンハッタンカフェ	37.5	75.0	87.5	192	146
ナカヤマフェスタ	33.3	33.3	33.3	2125	385
スクリーンヒーロー	22.2	22.2	22.2	441	152
ロードカナロア	15.4	30.8	38.5	181	200
ドゥラメンテ	15.4	15.4	23.1	50	28
キングカメハメハ	14.3	21.4	28.6	41	47
ディープインパクト	12.1	27.3	34.8	125	115
エピファネイア	11.8	17.6	23.5	118	44
ルーラーシップ	9.1	24.2	30.3	39	76
ヴィクトワールピサ	8.3	29.2	37.5	224	148

マンハッタンカフェ産駒は８割方が馬券にからんでいます。現役時代に有馬記念などＧＩを３勝したマンハッタンカフェ。産駒たちは豊富なスピードとスタミナを新潟で披露しています。ナカヤマフェスタ産駒は６、11番人気で勝利を飾るなど新潟芝2200ｍで底力を発揮。こちらも注意が必要です。

父系統別

系統	勝率	連対	複勝	単回	複回
ロベルト系	10.9	13.0	15.2	138	66
サンデーサイレンス系	8.6	18.1	28.2	78	83
ミスタープロスペクター系	8.5	17.1	22.5	85	86

勝率はロベルト系が優位ですが、サンデーサイレンス、ミスタープロスペクター系も複勝率はまずまず。新潟芝2200ｍでは父系統別までを気にする必要はないでしょう。

騎手別

騎手名	勝率	連対	複勝	単回	複回
北村友一	50.0	50.0	50.0	242	100
坂井瑠星	33.3	33.3	33.3	258	106
M.デムーロ	30.0	50.0	50.0	619	213
鮫島克駿	22.2	33.3	33.3	327	128
菱田裕二	18.2	36.4	45.5	81	135
丹内祐次	15.4	30.8	30.8	49	40
津村明秀	13.6	18.2	22.7	348	73
戸崎圭太	12.5	37.5	68.8	111	158
菅原明良	11.8	17.6	35.3	147	86
西村淳也	11.8	11.8	11.8	161	48

結果を残しているのは北村友一、坂井瑠星、デムーロの３騎手で、特に北村友一騎手は２回に１回は勝っている計算。デムーロ騎手も人気ジョッキーながら、この条件で追い続けていれば600%超えの単勝回収率にありつけるのは魅力です。

調教師別

調教師名	勝率	連対	複勝	単回	複回
林徹	66.7	66.7	66.7	546	213
友道康夫	44.4	55.6	77.8	113	112
藤原英昭	42.9	42.9	57.1	95	50
久保田貴士	33.3	33.3	33.3	85	43
斉藤崇史	25.0	37.5	50.0	55	65
鹿戸雄一	22.2	44.4	44.4	60	56
池上昌和	20.0	40.0	50.0	279	348
相沢郁	20.0	30.0	30.0	529	163
萩原清	16.7	33.3	50.0	1151	218
高木登	10.0	20.0	30.0	19	88

林徹調教師の管理馬は３戦２勝と好相性を示しています。友道康夫調教師の管理馬は９戦して４勝をマークしており、サンプルが多い分、信頼度はこちらの方が上と言っていいかもしれません。

厩舎別

厩舎名	勝率	連対	複勝	単回	複回
栗東	9.9	19.8	28.7	89	71
美浦	7.2	13.9	21.4	121	91

関西馬の方が勝率は上です。ただ、回収率は関東馬の方が良いので、まとまった配当を狙うなら関東馬に目を向けた方がいいでしょう。

新潟競馬場芝2200ｍの傾向・データまとめ

ここまでデータを使って新潟競馬場芝1800ｍの傾向を紹介してきました。

特に重要だと感じたポイントは以下の通りです。

新潟競馬場芝2200ｍの攻略方法

ここからは新潟競馬場芝1800ｍの傾向とデータを深堀りし、買うべき馬、割り引きが必要な馬のタイプを紹介していきます。

データから見るここが買い

新潟競馬場芝2200ｍは逃げ馬推しのスタイルでいいでしょう。勝率も良いですが、単勝回収率382%は大きな魅力。逃げ馬ならやみくもにでも狙っていいレベルです。

新潟競馬場芝2200ｍのペースは平均よりややスローで流れる傾向で、逃げ馬はマイペースの展開に持ち込みやすいと考えられます。また、最後の直線359ｍと長く設定されていますが、外回りの659ｍよりは短いので、新潟コースと相性のいい逃げ馬なら我慢が利くのかもしれません。

データから見るここが割引

先行馬も勝率が良好なので逃げ馬と同じくらいの評価をしたいところですが、前々で立ち回れる分、ファンの信頼度も高く、単勝回収率は60%台にとどまっています。

先行馬の優位は承知の上で軸はあくまで逃げ馬とした方が、的中率は下がったとしても、大きな配当をつかむチャンスは増えるでしょう。

データの裏を狙う

人気種牡馬ディープインパクト産駒は勝率こそ目立ちませんが、単勝、複勝ともに回収率は100%を超えています。勝ち馬の単勝平均配当も1000円以上でした。

活躍馬を数多く輩出しているディープインパクトの産駒は人気になりやすく、配当的妙味を感じる場面は少ないですが、新潟競馬場芝2200ｍはディープ産駒を追い続ければプラスになる数少ない条件。しっかりマークしましょう。

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

新潟競馬場芝2200ｍは逃げ馬推しをおすすめしますが、一つだけ気になるデータがあります。

２勝クラスに限って逃げ馬は過去５年間連対がありません。

新潟競馬場芝2200ｍ２勝クラスの脚質別データ

脚質	勝率	連対	複勝	単回	複回
逃げ	0.0	0.0	20.0	0	42
先行	18.8	31.3	56.3	106	96
追込	11.8	23.5	23.5	144	53
差し	0.0	5.6	5.6	0	7

平均タイムとラップの表を参照すると、後/前の数値が軒並み２ケタとなっている中で、２勝クラスだけが100。ハイペース傾向とは言えないまでも、その他の条件よりは逃げ馬に厳しいラップとなっているのが影響していると考えられます。２勝クラスに限っては逃げ馬狙いに細心の注意を払いましょう。

また、オープンの新潟牝馬Ｓも2020年の創設から３年間、逃げ馬は馬券圏入りを逃しています。まだ３戦分しかサンプルがないので見極めは早計ですが、こちらも大手を振って逃げ馬をおすすめする段階ではありません。

新潟牝馬ステークス過去３年の勝ち馬

年	勝ち馬	性齢	騎手	勝ちタイム	通過順
2020	ウラヌスチャーム	牝５	横山武史	2:15.3	8-7-1-1
2021	マリアエレーナ	牝３	坂井瑠星	2:15.3	4-4-4-4
2022	ホウオウエミーズ	牝５	西村淳也	2:14.5	8-8-7-5

新潟競馬場芝2200ｍまとめ

新潟競馬場芝2200ｍの攻略ポイントのまとめは以下の通りです。

この記事が馬券検討の材料になればうれしいです。

それでは、よき競馬ライフを！

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参考文献

• JRA公式HP
• JRA-VAN

新潟競馬場コース一覧

芝1000ｍ	芝1200ｍ	芝1400m	芝1600ｍ
芝1800m	芝2000m（内回り）	芝2000m（外回り）	芝2200m
芝2400ｍ	ダート1200m	ダート1800ｍ	ダート2500ｍ