- 競馬新聞に記載されている「○印（丸印）」の意味が分かる
- 競馬新聞に記載されている全印の意味が分かる
- 「○印（丸印）」に関するよくある質問も掲載！
競馬新聞の「〇印（丸印）」とは？
競馬予想で非常に重要な印です。なぜなら、競馬予想でも重要視される2番手評価を表しているからです。
ここからは、競馬予想で大切な
- 2番手評価の馬を表している
- 〇印は一つしか打てない
この2点について解説します。
意味：〇印は2番手評価を表している
〇印には対抗という意味があります。対抗とはすべての競走馬の中で2番目に勝つであろう馬を表しています。
馬連や三連単など、2頭以上の馬を選択して予想する複合馬券においては2着に入選する馬も予想しなくてはなりません。そのため、〇印は複合馬券の予想で欠かせないのです。
なお、1着の馬を予想する単勝においては一見必要ないかもしれませんが、本命(◎印)の馬が破れた際は相対的に〇印を打った2番手評価の馬の勝つ確率が上がるので、全く不要というわけではありません。
意味：〇印はひとつしか打てない
〇印は予想でひとつしか打てません。
相手候補を複数選択する連下(△印)などはひとつのレースで複数打たれることがありますが、2番手評価を選択する〇印が複数存在していたらどの馬が2番手評価なのかさっぱり分かりません。
そのため、〇印はひとつのレースにひとつしか打てないのです。
競馬新聞の〇印以外の印の意味
競馬新聞では今回紹介した印以外にも次の一覧表のような印があります。
予想印の種類と意味一覧
| 印 | 名称 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ◎(にじゅうまる) | 本命 | ほんめい | 1番手評価。1番強い馬 |
| 〇(まる) | 対抗 | たいこう | 2番手評価。2番目に強い馬 |
| ▲(くろさんかく) | 単穴 | たんあな | 3番手評価。3番目に強い馬 |
| △(しろさんかく) | 連下 | れんか・れんした | 2.3着に来そうな馬 |
| ☆(ほし) | 星 | ほし | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
| ×(ばつ・ぺけ) | 大穴 | おおあな | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
| 注(ちゅう・ちゅうい) | 注意 | ちゅうい | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
| 二十三角 | 二十三角 | にじゅうさんかく | 連下の中で一番評価の高い馬 |
| ◉(ぐり) | ぐり | ぐり | その日開催されるレースで強く推している馬 |
これらの印の意味を理解することにより、紹介した印の本当の意味が分かると言っても良いでしょう。以下で各競馬新聞の印についての概要を解説していくので、ぜひ競馬新聞から予想する際に使ってください。
また、最後に騎手についている印についても解説しているので参考にしてください。
◎本命(にじゅうまる)
本命は出走馬の中でもっとも勝つ可能性が高い馬、もしくは3着以内に来る確率が一番高い馬に付けられる印です。1番手評価の馬に付けられる印といってもよいでしょう。
出走馬で一番勝つであろう馬に付けられるので、馬連や三連単など、2頭以上の馬を選択して予想する券種では軸に最適ですね。
もちろん、単勝や複勝で買うのもよく、本命は最も信頼できる印です。
○対抗(まる)
対抗は本命の次に評価が高い馬で、2番手評価の馬につく印です。
本命にした馬よりは見劣りするけれど、それ以外の馬には勝てるであろうという評価で、対抗も本命同様馬券の軸に最適です。
▲単穴(くろさんかく)
単穴は本命や対抗の次に評価したい馬のことで、出走馬の中で3番目に評価したい馬に付けられます。
3番手ということで本命や対抗よりは評価は下回りますが、それでも馬券に絡む可能性の高い馬は黒三角印がつけられていますね。
3番手評価とはいえ、黒三角印の馬が勝つこともしばしばあります。
黒三角（単穴）の詳しい解説はこちら
△連下(しろさんかく)
連下は、勝つ可能性は少ないものの、2,3着に絡むであろう馬に付けられます。
馬単や三連単といった券種では勝ち馬だけではなく2.3着馬といった相手馬を予想することも重要です。そして、いくら勝ち馬が当たったとしても相手馬がいなければ馬券は外れてしまいます。そのため、相手馬に特化した連下は相手馬を探す券種において非常に大切なのです。
ちなみに、連下印は本命や対抗、単穴と違って複数選択できるので、ひとつのレースで同じ記者が複数の馬に白三角を打っていることが多いです。
☆星(ほし)
☆は、人気を落としているけれど好走する可能性が高い馬に付けられています。
大穴候補に付けられる印ですね。
また、予想記者の好きな馬や応援している馬に付けられることもありますが、基本的には人気を落としている馬で好走する可能性の高い馬に付く印と思ってもらっていいです。
×(ばつ・ぺけ)
×は☆と同じく、人気を落としているものの、激走する可能性の高い馬に付けられる印です。
意味合いは☆と同じですが、☆と違ってお気に入りの馬や追っかけている馬に付けられません。
あくまでも人気を落としそうな馬で激走するかもしれない馬に付けられています。
注(ちゅうい)
注も×と同じく、人気落ちで激走する可能性を秘めている馬に付けられています。
基本的に×と注の意味は全く同じで、競馬新聞社によってどちらかが使われています。
二重三角(にじゅうさんかく)
二重三角は、連下で選択した馬の中でもっとも馬券に絡みそうな馬に付けられます。
連下の中の1番手評価と解釈してもらっていいです。
二重三角は一部の競馬新聞でしか導入されていません。
有名な新聞社でいうと、競馬ブックは二重三角を導入しています。
◉(ぐり・ばくだん)
◉はその日開催されるレースの中でもっとも自信のある本命馬に付けられます。
意味は本命と全く一緒ですが、1日に開催されるすべてのレースのなかで予想記者が一番自信のある馬に付けられるので信頼しやすい印です。
ちなみに◉も二重三角同様、すべての新聞社が導入しておらず、日刊など一部の新聞でしか導入されてません。
【参考】騎手名に付けられる印の意味
競馬新聞では出走馬以外にも騎手に次のような印がつけられています。
男性騎手
| 印 | 条件 | 減量値 |
|---|---|---|
| ▲ | 30勝未満 | マイナス3キロ |
| △ | 31勝以上50勝未満 | マイナス2キロ |
| ☆ | 51勝以上100勝未満 | マイナス1キロ |
女性騎手
| 印 | 条件 | 減量値 |
|---|---|---|
| ★ | 50勝未満 | マイナス4キロ |
| ▲ | 51勝以上100勝未満 | マイナス3キロ |
| ◇ | なし | マイナス2キロ |
この印は騎手の斤量を表し、減量騎手を指しています。
減量騎手とは、デビューしたての騎手や、勝利数が少ない騎手のことです。
減量騎手が成績の良い騎手とレースを行う際、どうしても減量騎手のほうが騎乗技術的に不利があって勝利するのが厳しいため、負担斤量を軽くして勝ちやすくする措置です。
本来課せられる斤量よりも軽い斤量でレースに挑めるので、騎手についた「印」はプラス評価できます。
斤量は女性と男性は筋肉量の違いがあることから、女性優遇の措置が取られています。女性騎手の場合は100勝以上達成しても◇印が永久的に付き、男性騎手と比較すると常に2キロの恩恵が与えられます。
ただし、印がついている騎手は見習いや経験が未熟な騎手が多いため、印がついているからといって圧倒的に有利なわけではない点は考慮して予想に役立てるようにしてみてください。
競馬新聞の〇印の活用方法！印を使った予想方法！
競馬新聞を見ていると、〇印が目に付くことが多いです。
〇印を活かした予想方法は大きく分けて3つです。
- 〇印の付いた馬を2着に予想する
- 〇印の付いた馬を本命にする
- 〇印が分散しているレースで配当妙味を狙う
これら3つの予想方法について解説していきます。
〇印の付いた馬を2着に予想する
1つ目の予想方法は〇印の付いた馬を2着に予想することです。〇印は対抗とも呼び、2番目に強い馬を表しているので、印同士で決着がつくのであれば2着に来るのがセオリーです。
また、競馬新聞に印を掲載している記者は競馬に精通した人ばかりなので、印の説得力も強いです。もっとも、競馬に絶対はないので必ずしもその通り決着づくことはありません。
しかし、2着ではなくても1着や3着に入選する確率は高いので、それを逆手にとって三連複の軸にする買い方もできます。〇印は2着予想してもいいですし、馬券に絡む確率を見込んで連複馬券の軸にするなど、幅広い買い方ができるのです。
〇印の付いた馬を本命にする
2つ目の予想方法は〇印の付いた馬を本命にすることです。〇印は2番手評価という意味を持ちますが、必ず2着に来るわけではありません。
例えば、本命印がたくさんついた馬が大敗してしまった場合、相対的に〇印の馬が勝つ可能性が上がります。それを逆手にとって本命にする買い方もあるのです。
本命印の打たれた馬が飛ぶ場合、馬券の票数は本命馬に集中するため本命馬よりも配当に期待できるメリットもあり、回収率の向上につなげることができますよ。
〇印が分散しているレースで配当妙味を狙う
3つ目の予想方法は〇印が分散しているレースで配当妙味を狙う買い方です。
レースによって明らかに馬券に絡む馬が分かるものもあれば、いくら頭をひねってもどの馬が馬券に絡むか一切分からないレースもあります。後者の場合、競馬記者の印も分散傾向になることがあるのです。
馬券予想のプロですら頭を悩ませるレースは、競馬ファンの票数も分散傾向にあります。なぜなら、競馬ファンの多くは競馬新聞に記された印を参考にしながら予想を行うため、〇印が分散しているレースでは馬券票数も分散します。
票が分散すると上位人気の馬でも配当妙味に期待できるので、配当妙味の高いレースになるのです。もちろん、当てるのは容易ではありませんが競馬で収支を上げるには、配当期待値の高いレースを当てることも大事です。
高配当を得たい人はあえて〇印が分散しているレースを狙うのも大事ですよ。
競馬新聞の〇印に関するよくある質問（Q＆A）
競馬にはさまざまなルールや用語があり、人によっては質問したくなるような疑問を持つでしょう。
ここからは、〇印に関するよくある質問について解説していきます。
- 〇印がたくさんついた馬は人気馬が多いのはなぜ？
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そもそも人気は全国の馬券投票者が勝つであろう馬に投票した馬券の総金額で決まります。馬券に精通した予想家の本命印が集中するということは、それだけ勝つ可能性が高いと見込まれ、多くの馬券購入者も参考にするため投票が集まります。
そのため、〇印がたくさんついた馬は人気が集まるのです。
- 〇印の好走率はどれくらい？
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.レースや予想する記者によって本命の打ち方はさまざまなので、印だけで好走率を求めることはできません。しかし、本命印を打たれた馬の多くは人気馬です。人気と好走率で見てみると、距離や芝・ダート問わず、1番人気の勝率は約19%といわれています。
ちなみに、2着以内に入選する確率は約38%、3着内に入選する確率は約53%です。
- 〇印の馬ばかり購入したら儲けられる？
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結論から言うと厳しいです。〇印がたくさん突いた馬がついた馬はプロの記者が勝つと見込んでいるので馬券に絡む可能性が高いです。しかし、〇印がたくさんつくほどほかの馬券購入者の投票も集中し、オッズが低くなるため、当て続けたとしても一度の大敗でトータルマイナスになることはよくあります。
まとめ
今回は競馬新聞に記される〇印について解説しました。
〇印は対抗馬のことで2番手評価という意味があります。このことから馬連や三連単といった2着の馬を予想する券種で大変役立ちます。
また、〇印は競馬新聞にひとつしか打てない上、2番手を予想する重要な印です。本命印の馬が敗れた際は必然的に〇印の馬が勝つ可能性が最も高いと予想されていることになるため、1着に来る可能性も十分秘めているのです。
馬券のプロである競馬記者の〇印が1頭の馬にたくさん付いていたらそれだけ激走する可能性が高く、チェックが必要です。ぜひ〇印を活かして馬券予想を行ってみてください。
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